「Maison 6 Vendome Paris」
グラフィックシリーズ
Jan 21th, 2022

「Maison 6 Vendome Paris」グラフィックシリーズ

今回の特集は年間定番的な「Tシャツ」「スエット」「ボトム」をクローズアップします。

【グラフィックシリーズ】

このグラフィックTシャツですが、ロゴのデザインの由来ってご存知でしたでしょうか?

「Maison 6 Vendome Paris」とデザインされたロゴには理由があります。

2010年にパリでデビューしたRawtusですが、それ以降毎シーズン、パリのルーブル美術館の地下にあるカルーセル・ルーブルで開催される国際的なファッションブランドを集積して開催される合同展示会「TRANOI/トラノイ」に参加し、更に2014年からはニューヨークNo.1の規模を誇る合同展示会「Coterie / コーテリー」にも参加し、欧州、北米マーケットでもグローバルな展開を行ってきました。

*TRANOIブースの様子
*Coterieが開催されるJacob K. Javits Convention CenterとRawtusブースの様子

これらのグローバル展示会では直接会場に服の買い付けを行うバイヤーを招聘して商品を見てもらってバイイングを行う場所で世界中から腕利き目利きのバイヤーが集まってくるのでそういうバイヤーに見いだされて取引先も18か国に広げることが出来ました。

Rawtusとしても積極的に出展をしていましたが問題もあり、これらの合同展示会に出展する為には毎回膨大な出展費用が掛かるため、多くのブランドは数回出展し、取引き店舗が固まってきたところでブランド単独で場所を借りて行う単独展示会へ場所を移すケースが多く、Rawtusも展開する取引先が増えたため、思い切って2018年にパリの中心地、1区にあるヴァンドーム広場に佇むアパルトマンの一室での単独Paris Exhibitionを開催しました。

パリで開催したRawtus展示会の様子

これを機に、その場を欧州、北米向けの拠点として毎年2回開催されているパリファッションウィークに合わせてRawtus Paris Showroomとしてバイヤーとの商談の場としていました。

ただ、ヴァンドーム広場といえば1階はLOUIS VUITTON やBREGUET、Diorなどの高級店が数多く出店していますが2階、3階となると外観はどこもほぼ似たり寄ったり。
しかも入口の場所すら初見の方は全くわからないほど見分けがつかないのです

せっかく多くのバイヤーを会場に誘導しようにも入口が分からず迷ってしまわないように、会場の住所「Maison 6 Vendome Paris」を図案化し、このグラフィックを着用したスタッフが会場入口に立てば判りやすいね、というストーリーでデザインされたのがきっかけなのです。

それ以降、一部のバイヤーからこのグラフィックを使った商品があったら、、、というアドバイスで始まったのが「Maison 6 Vendome Paris」シリーズのアイテムなのです。

今は全世界コロナ禍なのでさすがにPari展示会は開催できませんが、やはり実物を見ていただきたいという思いはあり、スタッフ全員が再開する日を待ち望んでいます。
(現在はリモートで海外店舗とはやり取りしていますが、、、)

というストーリーで、再開したいという想いを込めて毎シーズン「Maison 6 Vendome Paris」のグラフィックシリーズを展開し続けています。

■30/7 裏毛 / ロゴプリントスエットシャツ R14-CS9008

裏側がタオルのようなループ状に編まれた二重構造の生地で、体温で暖められた空気がループに含まれるので保温性に優れている上、吸水性も優れています。
シルエットは大きめでウエストを絞っていないデザインなので裾がすぼまらずストンとなるシルエットが特徴的です。
また、前と後の身頃をわざとズラして前後差をつけているのもさりげないアクセントになっているのもポイント。
ブリントの技法も同色のシリコンラバーで派手過ぎず、ツヤ感と透明感が大人っぽさを演出します。

■Cotton Jersey / ロゴプリントTEE R14-CS9001

裏側がタオルのようなループ状に編まれた二重構造の生地で、体温で暖められた空気がループに含まれるので保温性に優れている上、吸水性も優れています。
シルエットは大きめでウエストを絞っていないデザインなので裾がすぼまらずストンとなるシルエットが特徴的です。
また、前と後の身頃をわざとズラして前後差をつけているのもさりげないアクセントになっているのもポイント。
ブリントの技法も同色のシリコンラバーで派手過ぎず、ツヤ感と透明感が大人っぽさを演出します。

■Fleeceback Jersey / フロッキーロゴスエットシャツ R14-CS9010

Rawtusのデザイナーが所有していたヴィンテージのスェットシャツの縫製仕様を参考に仕立てたクラッシックな縫製方法で作られたビックシルエットのスエットシャツです。
袖付けもラグランスリーブで身巾はやや大きめですが、すごくビックというわけではないのでインナーにも着れるシルエットと袖巾です。
プリントには「フロッキー」というクラッシックな技法を用いています。
フロッキー加工とは、表面にフェルト状の繊維の層を接着させる技術で、フェルトをアップリケしたような仕上がりになりヴィンテージのTシャツに多く見られる技法です。
ブリント柄の" Maison 6 Vendôme Paris" は筆記体にしてよりクラッシックなイメージにしています。

また、シルエットの美しさで定評があるRaw+foundationラインのボトムにもまだまだ使える品番があります。

■2way Stretch Fabric/Slit-hem Skinny Pants R14-PP5007

ウエストにはホールド性が高い幅広のゴムが入り、ヒップまわりにも適度なゆるみはありつつも全体的にスリムなシルエットで脚長に見せるパターンテクニックが秀逸のこのパンツはシーズン中に完売となりましたが再販リクエストが多かったためリストックされるほど人気の高かったスタイルです。
裾にはスリットが左右に入り、ブーティなどの幅広いシューズにも合わせやすいのもポイントで、お客様の中にはおひとりで色違いでお買い上げいただいたり実際にRawtusのデザイナー自らも数本所持していて日々使えるボトムとして絶賛するほど。

このパンツに使われている生地は超極細繊維を使用し、生地の両面に起毛をかけて表裏を暖かく加工したプレミアムなファブリックを使用は着用すると肌当たりが最高にソフトでじわっと暖かく感じるのも最大の特徴。
寒い日にはぴったりですね。
さらにタテとヨコの2 方向にストレッチするので穿き心地も抜群に良くなおかつ毛玉にもなりにくいのが特徴です。

■2way Stretch Fabric/Flat Front Baggy Pants R14-PP5008

ウエストにはホールド性が高い幅広のゴムが入り、ヒップまわりにも適度なゆるみはありつつそのままストンと裾に落ちるバギーシルエットの大人シルエットのパンツ。
きちんとした見え感なのでビジネスにも使えるのがメリットですね。
このパンツに使われている生地はスリムパンツ同様の両面起毛の2Wayストレッチファブリック。
まだまだ寒い日が続くので使えますね。

■2way Stretch Fabric/Relaxed Pants R14-PP5009

言わずと知れたRawtusの大ロングセラーのシルエットを両面起毛の2Wayストレッチファブリックで仕立てました。
風合いはまるでシルクやカシミヤのような高級天然素材がもつ非常にきめ細やかでなめらかな肌触りが特徴。
さらに2Wayストレッチがあるのでキックバックに優れたハイブリットなウォーム素材は生地の生産がもう出来ない稀少品で今季限りとなります。 そしてウエストのホールド性が高い幅広のゴムはなんと別注。
キックバックや耐久性など検証していくと市販のゴムでは全然使えないことが判明したのでわざわざゴムメーカーにリクエストしてRaw+foundation仕様に編み立ててもらっています。
女性の脚が綺麗に見える事を意識して作ったパターンメイキングで、ビジネスでもカジュアルにも両方使えるのもメリットです。

このアウトレットコーナーには今でも春先でもまだまだ活躍できるベーシックなアイテムがまだまだ沢山あります。
基本的にRawtusは毎シーズン全く違ったデザインを追い求めるアバンギャルドモード系ブランドではないのでベーシックで使えるアイテムやデザインは毎シーズンほんの少しラインを見直したり、少しの寸法を調整したりするのみで大きいモデルチェンジは行いません。

ファッションブランドは春夏物や秋冬物のように季節ごとに新しいものを毎シーズン作り続けなければならない、という事を私達は以前から疑問に思っています。
例えば車やiphoneなどはモデルチェンジのタイミングは革新的な技術が進んだり消費者のライフスタイルの変化が無い限り普遍的だと思います。 毎シーズン、違ったテーマを持って新しさを追求するブランドであれば常にモデルチェンジは必要かもしれませんが、私達が考えるファッションやオシャレは、着る人の個性が主役で服はそれに寄り添うものとして考えています。

なのでRawtusの服は「半年」という短いサイクルで終わるのではなく、年間通して使えるものもあり、数シーズン着られるものがあっても良いと考えています。
それがSDGs活動の中の「つくる責任、つかう責任」にも繋がると考えています。
本当に必要とするものは飽きたら簡単に廃棄されてしまうようなものでもないと確信しています。

Rawtusは本当に必要としているものを常に考え、デザインし、それを限られた数量で生産し、それを共感する方々に届けたいと考えています。 せっかく作った愛着あるデザインなので是非皆様に着ていただけたらと思います。